日本米研究室

長寿国の健康を支えてきた日本米。

厚生労働省発表の2010年のデータによると、日本人女性の平均寿命は86.44歳。25年間連続で世界第一位を誇っています。世界に名だたる長寿国日本。理由はさまざま考えられますが、大きな要因として、お米を主食とした日本固有の食生活にあるのは間違いありません。それはすなわち、日本米が健康につながるすぐれた食品であることの証しだといえます。
実際、日本米にはさまざまな栄養素がバランス良く含まれています。エネルギーの元になる炭水化物が豊富で、植物性タンパク質も十分。体の調子を整えるビタミンやカルシウムもバランス良く含まれています。第6の栄養素と呼ばれる食物繊維が豊富である一方、過剰な摂取によって生活習慣病を引き起こすといわれる脂質は控え目です。この絶妙な栄養バランスこそが日本米の特長なのです。

低カロリーで美容にもぴったり。

栄養バランスのよさ以外に、日本米はさまざまな魅力を備えています。まず、あっさりとした風味であるため、どんな副菜とも相性がよい点が挙げられます。日本では精白したお米のことを「ごはん」と呼び、副菜である肉や魚、野菜を使った料理は「おかず」といいます。「ごはん」と「おかず」の多彩な組み合わせで、バランスのよい食事をとるのが日本人の食生活。特に海草類や根菜類など、ミネラル、食物繊維の豊富な食品を使った日本の伝統的な「おかず」との相性がよく、長寿国日本の健康を支えています。
日本米のもうひとつの魅力が腹持ちのよさです。「ごはん」はお米を粒のまま調理しているので、口に入れてから体内で分解されるまで時間がかかります。一方、パンは小麦を細かくした小麦粉を使っているため、お米よりも胃腸の中にある時間が短くなります。すなわち「ごはん」はパンよりも腹持ちがよいことから、ダイエットに適した主食だといえます。たっぷりの水で炊く「ごはん」はその60%が水分であることから、200グラムのごはんを食べても、80グラムのお米しか食べていないことになり、同分量の主食と比較しても低カロリー。美容にも心強い食品なのです。

日本米の良さを生かした食事で健康に。

こうした日本米の魅力をいかしたバランスのよい食生活が、メタボリックシンドロームや高血圧といった生活習慣病予防に役立ちます。例えば、お米自体は味があっさりしているため、「おかず」も塩分を控え目にして、脂質の多い肉料理よりも魚料理を選ぶ。あるいは、主食のお米と季節の野菜を中心に、肉類・魚類とのバランスを考えてカロリーを控え目にする、といったメニューも可能です。もちろん、日本米はお米そのものにやさしい風味と香りがあるため、その食味を満喫するために、シンプルなおかずだけで食べる方法もあります。
最近では、精米する前の「玄米」を選ぶ人も増えてきました。「玄米」や「ごはん」、いずれも日本米をうまく取り入れた食事が、健康を支える力になってくれます。